パール (和名 : 真珠)

6月の誕生石
蟹座の守護石

極微なる遊色がもたらす優雅さと気品によってインスピレーションを授ける宝石

宝石言葉 : 健康、清らか、富
無機質の鉱物から生まれる宝石群の中で唯一、有機物である貝の体内の中で誕生する真珠。アコヤ貝やコクチョウ貝、シロチョウ貝などに侵入した小魚や寄生虫、砂粒などを貝が異物と判断し、自らの分泌物で幾重にも層を重ねながら包み込んでいくことによって、形容しがたい独特の光沢を持った珠を形創っていくというから、まさに自然の神秘そのものです。真珠の歴史は紀元前からと非常に古く、ホメロスの詩や中国の『書経』、日本の『古事記』『日本書紀』『万葉集』などにも「しらたま」として登場しています。エレガンスで高貴なその輝きから「美のシンボル」や「月の雫」「人魚の涙」など様々な愛称で形容されてきました。クレオパトラが武将アントニーをもてなすパーティーで自らの権勢を示すため黄金の盃に満たした酢で真珠を溶かして飲んだという有名な話も残っています。当時にして最大だったその真珠は、一国が買える程に高価なものだったといわれています。中国では古来から不老長寿の薬とされ、現在の科学でみても高タンパク、高カルシウムであることから絶世の美女クレオパトラは本能でその美容効果を見抜いていたのかも知れません。何百年もの間、代々受け継がれてきたイギリス王室の王冠も大真珠で飾られています。日本は自ら開発した養殖技術によって世界のアコヤ貝の9割を占める輸出大国になっており、宝石を産出しない我国が唯一世界に誇れる宝石といえます。

原産国
日本、中国、インド、ミャンマー、
フィジー、タヒチ、オーストラリア
真珠を国石とする国
フランス、インド、フィリピン
真珠の善し悪しを決定する5つの要素
1.巻きの良さと厚さ 2.光沢(テリ) 3.形 4.キズ 5.大きさ
※真珠を選別するときは必ず北窓からの自然光の元で行われます。
真珠は何年くらい巻いているのか?
通常1〜3年間くらい(貝の寿命は約10年で分泌物の代謝が盛んな時期に真珠を創っていきます。)この短い時間で誕生した真珠が何百年という期間、変わらぬ輝きを放ち続けること自体が、このパールという宝石の最大の魅了であり、神秘でもあるのです。